2025.11.30
インクルーシブコンサート

山形市あこや町にある障がい児通所支援施設「アジェンダやまがた」は、旧大風印刷事務所を改修し、音楽の楽しさを通した療育活動の場として、木の実町から移転し再スタートを切った建物です。
地域に息づく建築ストックを活かし、人の営みと音が重なり合う風景を紡いできました。オープンから4年、いまでは子どもたちの声と音楽が、この地域の日常の風景として根づいています。
現在は利用者の増加を受け、隣接する旧ガッタハウスを活用した第二期の改修計画がいよいよ始動しています。
設計者としてこの活動への理解をより深めたいと思い、今日は法人主催の「インクルーシブコンサート」を鑑賞してきました。子どもたちの演奏とピアニスト三輪郁さんの音色が響き合う会場には、アジェンダやまがたが大切にしてきた“音楽が人と人、場所と地域をつなぐ力”が確かに感じられました。
今回の計画で目指すのは、音楽を通したインクルーシブな活動をやさしく包み込み、地域と共に歩む“もうひとつの家”のような場所です。
11年前に訪れたイギリスの「マギーズハウス(Maggie’s Centre)」の理念である「施設でも家庭でもない、心が解きほぐれる“家のような建物”」に通じるものもあります。
「音楽」「インクルーシブ」「地域」「既存建物の再生」という4つのテーマに沿い、地域と音楽支援活動が響き合う姿を丁寧に形にしていきたいと思います。