布施剛臣建築設計事務所布施剛臣建築設計事務所

2021.08.20

建物の成長に合わせて歩む

 

お盆明けからいよいよ天童市にある店舗併用住宅の改修工事が始まりました。

竣工からおおよそ2年半が経つなか、南側の1階リビングに面した軒のある土間テラスの前には建主さんのお知り合いの造園屋さんによる芝張り・植栽工事も完了し、訪れるたびに建物が日々豊かに成長していることを実感しています。

そのような中で今回行われる改修工事の主な内容は、昨シーズンの大雪を踏まえた「切妻屋根の軒先への融雪ヒーター」の設置、住宅2階の「サビリビング上部のロフト空間」の増設、住宅1階の「LDK廻りの造り付け家具」の製作、の3つです。

 

連日現場確認をしながら、内外部の各職人さんがこれまでの建物がもつ佇まいを崩さないようにと丁寧に細部まできめ細かい施工を心がけてもらっていることが伝わり、感動をおぼえました。

サビリビング上部の「ロフト空間」もおおよそが完成し、梯子を登って新しくできた空間を検査しながら体感させてもらいました。ここでは天窓から降り注ぐ光や表しの垂木をより身近な距離で感じることができ、これまで見たことのない視界を楽しむことができました。

各部屋へとつながる「通路」を一般的な寸法よりも余分に設けた2階住宅部の「サブリビング」に新たに「ロフト空間」が加わったことで、建主さん家族がこれまで以上にワクワクしながら心地良く過ごしてもらえることが今から楽しみです。