布施剛臣建築設計事務所布施剛臣建築設計事務所

2021.12.03

断熱を木の塊から考える

もるくす建築社が手掛けた秋田県内のオフグリッド住宅、アトリエ、レストランなどを代表の佐藤さんに解説してもらいながら巡る視察見学ツアーに参加してきました。

サスティナブルな建物づくりを実践されていて、消費エネルギーの削減に留まらず地域のマテリアルを積極的に活用することで、秋田の風土性がとても表れていました。

特に印象的だったのが「美郷のアトリエ」。在来軸組、付加断熱の次を見据えた「木造3.0」と本人が名付けた「木の塊」の建築で、315㎜厚の木材積層パネルを壁とし、屋根には455㎜ピッチの梁が架かるつくりでした。
木のボリューム・土塗り床・石積み・漆喰壁などを組み合わせ、蓄熱と調湿による新たなサスティナブル木造の室内環境の心地よさを自分の肌で体感できたことはこの上ない経験となりました。