2022.10.14
四季のゆらぎを感じる住まい
2020年に竣工し東北では数少ないパッシブハウス認定を受けている、仙台市にある「上杉の家」を見学してきました。
この建物の設計者は、かつて山形の組織設計事務所で切磋琢磨させてもらい、現在は仙台を中心として大活躍されている菊池佳晴建築設計事務所の菊池さんです。
断熱性能による「居心地の良さ」と様々なアイディアによる「空間デザイン」の両立という設計テーマに沿って、菊池さんに説明を受けながら建物を回らせてもらいました。
この建物の冬の温熱環境としては、外気温が0℃前後になっても仙台は日射量が多いため、日射取得熱とUA値0.24の断熱性能、さらには環境建築への様々な取り組みによりほぼ無暖房で暖かく過ごせている、とのことでした。
自然の日射や風を取り込んで林の中にいるかのような庭の木々に四季のゆらぎを感じながら、細部までデザインされた空間で暮らす豊かな住まいの姿がとても印象的でした。
秋晴れの昼下がりに、見学を通して新たな刺激と心地良い時間をいただいてきました。