布施剛臣建築設計事務所布施剛臣建築設計事務所

2020.04.22

庭石の佇まい

現在計画中の住宅の既存建屋解体時に建主さんより譲り受けた庭石の2つを事務所前の庭に設置させてもらいました。

知り合いの芸術家の方からは、ある展覧会の時に「日本庭園には必ず石があり、生命の象徴である山のメタファーとして石が表現されている」というお話を聞きました。

ある建築家の方からは、講演会後の懇談の場で「石(岩)をおくことで象徴性がつくられるのではなく、石がもたらす潜在的な力がその周辺を次第に特別な場所にする」というお話を聞きました。

設置された石は建物でいうと完成したばかりのようなものですが、庭石を眺めることを楽しみながら永い年月をかけて上記の「2つの言葉の意味」や「佇まいの変化」を観察していきたいと思います。