布施剛臣建築設計事務所布施剛臣建築設計事務所

2021.12.03

断熱を木の塊から考える

もるくす建築社が手掛けた秋田県内のオフグリッド住宅、アトリエ、レストランなどを代表の佐藤さんに解説してもらいながら巡る視察見学ツアーに参加してきました。

サスティナブルな建物づくりを実践されていて、消費エネルギーの削減に留まらず地域のマテリアルを積極的に活用することで、秋田の風土性がとても表れていました。

特に印象的だったのが「美郷のアトリエ」。在来軸組、付加断熱の次を見据えた「木造3.0」と本人が名付けた「木の塊」の建築で、315㎜厚の木材積層パネルを壁とし、屋根には455㎜ピッチの梁が架かるつくりでした。
木のボリューム・土塗り床・石積み・漆喰壁などを組み合わせ、蓄熱と調湿による新たなサスティナブル木造の室内環境の心地よさを自分の肌で体感できたことはこの上ない経験となりました。

2021.12.01

新たな船出を祝して

山形市の障がい児通所支援施設の移転コンバーション改修工事の竣工を祝して、移転先となる新施設にて本日開所式が執り行われました。

代表の挨拶でもあったように、空や緑をイメージして新しいコーポレーションカラーに据えたターコイズブルーには、新しい施設でもこれまでと変わらずに子供さんたちと「ありのままに、自然体のままに向き合いたい」という強い想いが込められています。

代表や施設スタッフの方々が新たな施設において、音楽を通して子供さん達と生き生きとレッスンをしている姿が今からとても楽しみです。

 

2021.11.26

地域ストックを活かす

 

山形市の障がい児通所支援施設の移転コンバーション改修工事が完成を迎え、本日山形市の障がい福祉課の完成検査を無事終えました。

今回の業務は、既存施設を活用したコンバーション改修工事に対する施設整備交付金事業でありました。
既存建物の現況の不確定要素を一つ一つ図面や書面として行政へ書類提出することは新築工事以上に苦労しましたが、昭和50年代の建築ストックを地域の資源としてしっかり活用できたということに大きな意味を感じています。

ターコイズブルーを新しいコーポレーションカラーとして建物の内外をリデザインした障がい児通所支援施設がいよいよ12月1日にオープンします。

2021.11.18

新たな街並みをつくる

天童市芳賀タウンの土地区画整理事業の竣功記念式が本日執り行われました。

芳賀タウンは市が生活の諸機能をコンパクトに集約させた「歩いて暮らせる新しいスタイルの街」として平成19年より開発を進めてきました。
一連の各種事業が完了を迎え、現在では814世帯2573人が暮らす街に成熟しています。

弊社では、芳賀タウン中央公園に隣接する「芳賀タウン南公民館」と、住宅街の一角に佇む洋菓子店「甘崎屋店舗併用住宅」の2つの物件において、設計を通して本事業の街づくりに携わらせてもらえたことを大変うれしく思います。

今後は本事業に関わった一人として、この街がさらに成長していく姿を楽しみにしながら引き続き見守っていきたいと考えています。

2021.11.05

自治体との情報交換会

所属する山形県建築士事務所協会では現在、県内の自治体と協会会員による情報意見交換会を各地で実施しています。
本日は米沢市の新庁舎にて、「家づくり」をテーマにした情報意見交換会に他の建築士2名の方とともに参加してきました。弊社で議題に挙げて説明を行った項目は以下の通りです。

1. カーボンニュートラルと「家づくり」
2. 建物の断熱性能と「家づくり」
3. ”米沢”という地域性と「家づくり」

各社による説明の後、市の担当職員の方々と「現在の米沢の家づくりの動向」や「空き家対策」、「建物の断熱性能と省エネルギー化」について、現在の課題や今後の方向性など様々な角度から活発な意見交換を行うことができました。

また、本日の情報交換会に合わせて、気になっていた新庁舎を初めて見せてもらうことができ、さらには前社で設計を行った「道の駅米沢」でお世話になった各担当の方々とも久しぶりに再会することができ、とても有意義な時間となりました。

2021.10.23

円応寺の住宅・地鎮祭

今年の3月から共同設計にて計画を進めてきた「円応寺の住宅」の地鎮祭が、本日無事に執り行われました。

陽あたりのよい南面に向けた片流れ屋根による環境的に合理的な形状としながら、昔ながらの路地や住宅が色濃く残りその奥には山並みが広がる東面に開かれた建物となります。

将来的には計画した建物・「ウチニワ」・「マチニワ」が一つの佇まいとなって、建て主さんの要望の1つである「地域とのつながり、まちの里庭」が実現できればと考えています。

2021.10.18

働き手のモチベーション

山形市の障がい児通所支援施設の移転コンバーション工事は間仕切工事が本格的に進む中、現場のお昼休憩を利用して、施設で働くスタッフの方々への現場見学会を実施しました。

音楽の楽しさを通した療育活動や音楽指導をメインとした施設となるため、今回は準耐火構造の主要防火間仕切壁にTLD-62の遮音性能を兼ねた、吉野遮音システム「ドリーミィ62」を採用しています。

遮音と断熱を兼ねたグラスウールを含む間仕切壁がおおよそ出来上がったことで、各部屋をみんなで歩きながら空間の大きさや新しい施設での働き方をよりリアルにイメージしてもらうことができました。

新しい施設で自分が働く姿を思い浮かべ、スタッフの方々同士でワクワクしながら楽しそうに話されている様子がとても印象的でした。

2021.10.15

住宅雑誌「Replan」

北海道・東北を中心とした家づくり・注文住宅・暮らしの相談などの情報を載せた住宅雑誌「Replan(リプラン)」のウェブマガジンに、今年の4月に外構までが完成した「小白川の住宅」が紹介されています。

省エネルギーで断熱性の高いQ1.0住宅の性能基準を満たしつつ、今回の住宅で取り組んだ軒の深いテラスと室内が緩やかに繋がった雪国ならではの快適で豊かな暮らしのデザインについて、記事を取り上げていただいています。

家づくりなどに興味のある方はこちらをぜひご覧ください。