円応寺町の住宅
- 用途
- 住宅
- 所在地
- 山形市
- 構造
- 木造
- 階数
- 2階建て
- 延床面積
- 106.13㎡
- 竣工年月
- 2022年4月
- 設計
- 大類真光建築設計事務所との協働
- 施工
- 飯野建築株式会社
[ 断熱仕様 ]
- UA値
- 0.35W/㎡K
- Q値
- 1.13W/㎡K
- C値
- 1.1c㎡/㎡
- 外壁断熱
- 高性能GW16K 105mm+105mm
- 屋根断熱
- 高性能GW16K 200mm
- 床下断熱
- 高性能ポリイソシアヌレートフォーム 100mm
- 断熱レベル
- Q1.0住宅レベル1
省エネルギーで断熱性の高いQ1.0住宅の性能基準を満たし、雪国においても快適に暮らせる建物を目指して計画しました。さらに、軒の深いテラスを設けて外と適度な距離感を保ちながら、断熱性に優れた大開口サッシを使用して内外を緩やかに繋げることで、快適性のさらなる追求と雪国におけるのびやかで豊かな暮らしの提案を行っています。
本建物の特徴は、朝日が降り注ぐ東側に南北に向かって和室・リビング・ダイニングが一直線に広がる「リビングスペース」と、これらを取り囲む「コの字型のデッキテラス」が内外で繋がる平面構成です。リビングスペースの中心には吹抜けを設けることで、上下階の結び付きや家中どこにいても暖かい室内の一体的な心地良さを高めています。リビングからテラスを介して南に抜ける先にはシンボルツリーのアオダモと野芝のグランドカバーを設け、建物に潤いを加えています。
このようにして、冬でも暖かい室内環境を整えた上で、外との関係を制約することなく、開放的でのびのびと暮らせる建物を実現することができました。また、この建物は「やまがた健康住宅」の設計認証申請を行い、県の審査と現地検査を経て、断熱性能レベルⅡ(UA値0.34w/㎡K以下)の認定を受けています。
天童市の中心部にある店舗併用住宅の移転計画です。移転先の芳賀タウンは市が生活の諸機能をコンパクトに集約させた新しいスタイルの街として開発を進めています。私たちは、「新しい街に対して風景や表情をつくる佇まい」を実現できるような建物づくりを目指しました。建物形状は、機能に合わせて1つの建物を3つの家型のボリュームに分け、街並みに調和するシルエットとしました。北側店舗と南側住宅の2つの家型フレームは、街へむけての表情や街とのつながりをより豊かなものにするためのかたちとなります。
建物の機能としては、「菓子を販売する店舗」と「菓子を製造する作業場」と「家族が過ごす住宅」の3つからなります。私たちは、この3つの機能を明確にゾーン分けしながらも、それぞれがゆるやかにつながることで、楽しく仕事や生活ができる建物づくりを目指しました。各階の平面構成上の主要な位置に3つの幹空間(店舗玄関・通り土間・住宅階段)を差し込みました。これらが店舗・作業場・住宅とさらには街とを生き生きとつないでいきます。内部は建物形状からなる家型の木組みが現れ、家族をやさしく包み込む空間となります。