布施剛臣建築設計事務所布施剛臣建築設計事務所

2019.11.27

まちのお菓子屋  ─甘崎屋店舗併用住宅─

まちとつながる

天童市の中心部にある店舗併用住宅の移転計画です。移転先の芳賀タウンは市が生活の諸機能をコンパクトに集約させた新しいスタイルの街として開発を進めています。私たちは、「新しい街に対して風景や表情をつくる佇まい」と「店舗に人々をやさしく招き入れる佇まい」 の2つを実現できるような建物づくりを目指しました。建物形状は、機能に合わせて1つの建物を3つの家型のボリュームに分け、街並みに調和するシルエットとしました。北側店舗と南側住宅の2つの家型フレームは、街へむけての表情や街とのつながりをより豊かなものにするためのかたちとなります。

なかでつながる

建物の機能としては、「菓子を販売する店舗」と「菓子を製造する作業場」と「家族が過ごす住宅」の3つからなります。私たちは、この3つの機能を明確にゾーン分けしながらも、それぞれがゆるやかにつながることで、楽しく仕事や生活ができる建物づくりを目指しました。各階の平面構成上の主要な位置に3つの幹空間(店舗玄関・通り土間・住宅階段)を差し込みました。これらが店舗・作業場・住宅とさらには街とを生き生きとつないでいきます。内部は建物形状からなる家型の木組みが現れ、店舗に訪れた人たちや家族をやさしく包み込む空間となります。