布施剛臣建築設計事務所布施剛臣建築設計事務所

2020.12.21

完成と向き合う時間

12月19日と20日の2日間にわたって開催した「小白川の住宅」のオープンハウスが無事終了しました。

これまで建主さんと施工者さんと三社で情熱をもって打合せを重ねて作り上げてきた建物を、家づくりを考えている一般の方や建築関係者、さらには異業種の方など、大勢の人たちに直接見てもらいながら様々な角度から建物の話ができたことは設計者としてとても幸せで貴重な時間となりました。

このような機会を快く提供して下さった建主さん、休日にも関わらずオープンハウスの開催にご協力いただいた施工者さん、そして大雪で足元の悪い中わざわざ会場へ来て下さった見学者の皆様、全ての方々に感謝申し上げます。

 

2020.12.18

雪景色

記録的な大雪が降り続き街は辺り一面が一気に雪景色に様変わりしてきている中、緑の丘のある公園に隣接する「芳賀タウン南公民館」も竣工した6月とはまた別の表情をみせていました。

雪に溶け込む建物の要素と雪景色にポッと浮かびあがる要素が組み合わさり、公園一体を含むこの地域の冬の風景の一つになってくれればと思います。

 

2020.12.05

小白川の住宅・オープンハウスのご案内

既存敷地の高低差を活かした立体的な段々状の構成と南北に広がる千歳山・盃山への眺望が特徴の一つである「小白川の住宅」が関係者のご尽力によりまもなく完成を迎えます。

そこで、年末の引越しを前に建て主さんのご厚意により完成内覧会を開催することとなりました。

詳細は以下の通りとなりますので、新しいお住まいをお考えの方・建物に興味のある方など、お気軽に申し込みの上どうぞご見学にお越し下さい。

日時:2020年12月19日(土)  13時〜16時、2020年12月20日(日)  10時〜16時
場所:山形市小白川町(詳細は申込の方へ別途ご案内します)
申込先:info@ takeomifuse.jp  布施まで
申込方法:メールにて氏名・人数・住所・連絡先・希望日時を明記の上、お申し込み下さい。

なお、以下の新型コロナウイルス対策をとった上での予約制とさせて頂きますので、ご理解の方を宜しくお願いします。

・見学時にはマスクの着用をお願いします。
・見学時には検温と手の消毒を行って頂きます。
・発熱などの症状がある方の入館はご遠慮頂きます。
・見学時はこちらで用意したスリッパと手袋を着用して頂きます。
・敷地内での飲食・喫煙・トイレ等の使用は不可となります。
・今回の見学においては小学生以下のお子様の見学はご遠慮頂きます。

2020.11.27

段々屋根を反映した室内空間

「南舘の住宅」は完成に向けて順調に工事が進行しています。

建物の外観が出来上がりつつあることに伴って、段々状の屋根形状をそのまま反映した室内空間のシルエットも徐々に浮かび上がってきました。

1階のリビング・ダイニングとスキップフロア階のサビリビングと2階の吹抜が一体となったこの住宅のメイン空間に良いメリハリを生み出してくれています。

2020.11.23

集結した東北建築への想い

第1回JIA東北建築大賞の公開1次審査会が仙台メディアテークで行われ、作品応募者の一人として参加してきました。

この賞は、東北の景観と環境に根ざした優れた建築を広く知ってもらうとともに、設計者・施主・施工者への表彰を通じて空間の質とデザインの向上を図ろうと今年度から創設されたものです。

46作品各々に、設計者による3分のプレゼンテーションと審査員の山本理顕さんや渡邉研司さんからの2分の質疑応答という形式でしたが、白熱した審査会で終了時間を1時間以上もオーバーする盛り上がりとなりました。

残念ながら弊社は現地の2次審査には残りませんでしたが、全国各地で活躍している優れた設計者の方々の建築にかける想いやエネルギーを会場で直に感じ取ることができ、明日からの建築活動の活力となる審査会でした。

2020.11.18

シベリアンラーチ材

「小白川の住宅」は外部検査を終え、ようやく足場がなくなりました。

今回の住宅では、正面の外壁に極寒のシベリアで育ち木目の引き締まったシベリアンラーチ材を採用しています。
少し赤みを帯びた色合いと、はっきり浮き出た節の美しさが特徴の樹種です。

耐久性があり樹脂成分が多いため無塗装でも行けそうでしたが、自然系のクリア塗装で仕上げています。
働き幅が74㎜の細身のラインで厚みがあるので堀が深く、良い陰影を出してくれています。

2020.10.23

リモートで伝わる建築のエネルギー

第24回JIA東北建築学生賞の公開審査会が仙台メディアテークで行われ、審査の立場として参加させてもらいました。

今回はコロナ禍の中、学生は自宅などからのオンラインでの発表、審査員は会場での審査というこれまでとは違った方式による審査会となりました。

始まる前はオンラインによる発表・審査に不安もありましたが、いざ始まるとこのような状況下でも建築を通して次の未来の社会をつくっていこうという学生のエネルギー溢れる提案・作品の数々に感動を覚えながら審査をさせてもらいました。

質の高い提案が数多くあったため審査が難しく票が割れましたが、その中でも各賞に残った作品は提案の魅力が2分の発表・3分の質疑を通してしっかりと伝わる明確な問題提起・コンセプト力と表現力が優れていたと感じました。

2020.10.19

南舘の住宅・木造建て方

「南舘の住宅」の木造架構が組み上がり、3つのボリュームが連なる建物の骨格が浮かびあがってきました。

屋根形状がそのまま反映された勾配天井を生かして、1階リビング廻りの吹抜け空間や2階子供室廻りのロフト空間を計画しています。

建て主さんと打合せを重ねて計画したこれらの空間のかたちがいよいよ見え始め、スケール感や各部屋とのつながりを現場で確認することができました。