布施剛臣建築設計事務所布施剛臣建築設計事務所

2021.10.23

円応寺の住宅・地鎮祭

今年の3月から共同設計にて計画を進めてきた「円応寺の住宅」の地鎮祭が、本日無事に執り行われました。

陽あたりのよい南面に向けた片流れ屋根による環境的に合理的な形状としながら、昔ながらの路地や住宅が色濃く残りその奥には山並みが広がる東面に開かれた建物となります。

将来的には計画した建物・「ウチニワ」・「マチニワ」が一つの佇まいとなって、建て主さんの要望の1つである「地域とのつながり、まちの里庭」が実現できればと考えています。

2021.10.18

働き手のモチベーション

山形市の障がい児通所支援施設の移転コンバーション工事は間仕切工事が本格的に進む中、現場のお昼休憩を利用して、施設で働くスタッフの方々への現場見学会を実施しました。

音楽の楽しさを通した療育活動や音楽指導をメインとした施設となるため、今回は準耐火構造の主要防火間仕切壁にTLD-62の遮音性能を兼ねた、吉野遮音システム「ドリーミィ62」を採用しています。

遮音と断熱を兼ねたグラスウールを含む間仕切壁がおおよそ出来上がったことで、各部屋をみんなで歩きながら空間の大きさや新しい施設での働き方をよりリアルにイメージしてもらうことができました。

新しい施設で自分が働く姿を思い浮かべ、スタッフの方々同士でワクワクしながら楽しそうに話されている様子がとても印象的でした。

2021.10.15

住宅雑誌「Replan」

北海道・東北を中心とした家づくり・注文住宅・暮らしの相談などの情報を載せた住宅雑誌「Replan(リプラン)」のウェブマガジンに、今年の4月に外構までが完成した「小白川の住宅」が紹介されています。

省エネルギーで断熱性の高いQ1.0住宅の性能基準を満たしつつ、今回の住宅で取り組んだ軒の深いテラスと室内が緩やかに繋がった雪国ならではの快適で豊かな暮らしのデザインについて、記事を取り上げていただいています。

家づくりなどに興味のある方はこちらをぜひご覧ください。

2021.10.09

集結した東北建築への想い

2021年度第42回東北建築賞の作品発表会がZoomミーティングによるオンラインで行われ、作品応募者の一人として発表をしてきました。

この賞は、建築と地域社会との交流の推進、建築関係者の研鑽、並びに東北地方の地域特性に立脚した建築作品の探求を目的に創設されたものです。

設計者による7分のプレゼンテーションと審査員の方々からの1分の質疑応答という発表形式のなか、応募総数40作品による白熱した発表会となりました。その中で山形の建物は10作品にも及びました。

全国各地で活躍しているすばらしい設計者の方々や、同じ山形で活躍している同世代の設計者の方々の、建築にかける想いやエネルギーをオンライン越しに感じ取ることができ、明日からの建築活動の活力になる発表会となりました。

 

 

2021.09.13

障がい児通所施設・安全祈願祭

秋晴れの気持ちが良い天気の中、山形市の障がい児通所支援施設の移転コンバーション改修工事の安全祈願祭が無事に執り行われました。

法人の方々や施工を担当する市村工務店の工事関係者の方々とともに、12月初旬の開所に向けて工事が無事完成することを祈願させてもらいました。

各物件で行われるこの儀式を迎えると、設計が無事に終わってようやく工事着工まで漕ぎ着けられたという安堵感と、工事完成に向けてさらにギアを上げて監理業務に取り組んでいかなければという緊張感から来る心地良い身の引き締まりを感じます。

2021.09.09

未来に向けた森の循環サイクル

新住協賛助会員の旭化成建材さんの主催によるWEBセミナー「ネオマアカデミー」の第4回目が本日開催されました。

今回のセミナーは、竹内先生による「地域の活性化につながる高断熱住宅の社会的意義」と題して、2050年カーボンニュートラルの実現に向けて各地で現在行われている具体的な取組や建物の断熱性を高める意義について解説してもらいました。

住宅だけでなく公共建築を含む建物全体の断熱性を高めて建物にかかるエネルギーを減らすことを当然の前提基準とした上で、これらのエネルギーを化石燃料を使わずに再生可能エネルギー(太陽光・バイオマスなど)でカバーすることと、二酸化炭素を吸収して酸素を供給する森の循環がこの先の重要課題であると感じました。

そのような中で、講演の説明であった「森を中心とした循環サイクル」のイメージ図が大変参考になりました。
カーボンニュートラルは難しい課題ですが、まずはシンプルに地域の資源である森の木材を上手に循環させながら、「できるだけ小さなエリアで地産地消する・小さく経済を回す」というサイクルに設計から施工の一連の取組みを反映させられるよう、今後の設計活動にしっかりと取り込んでいきたいと改めて考えました。

2021.08.23

公共建築の設計作法

今年の春から本格的に設計を進めてきた山形市の障がい児通所支援施設の「移転コンバーション工事」の指名競争入札を行い、本日無事に施工者が決定しました。

今回の業務は、山形市の障がい福祉課を介して国から決定を頂いている施設整備交付金事業となります。そのため、6月末の設計完了後から市の担当課による入札にかける設計図書の適正を確認する1ヶ月間の設計審査のやりとりを踏まえ、その後に法人の理事会承認によって決定した施工者3社に指名通知を行い、本日を迎えました。

年数の経つ既存建物に対して現行法の遡及の有無を整理しながら用途が違う既存事務所から障がい児通所支援施設として生まれ変わらせることが大きなテーマでした。

一つ一つの問題をクリアしてようやくここまで来ましたが、いよいよ9月からは設計から工事へとステージが移って行きます。この建物の2階の窓から見える山形市内のきれいな山並みを眺めながら、来春のリニューアルオープンに向けて引き続き監理業務にしっかりと取り組んでいきたいと思います。

2021.08.20

建物の成長に合わせて歩む

 

お盆明けからいよいよ天童市にある店舗併用住宅の改修工事が始まりました。

竣工からおおよそ2年半が経つなか、南側の1階リビングに面した軒のある土間テラスの前には建主さんのお知り合いの造園屋さんによる芝張り・植栽工事も完了し、訪れるたびに建物が日々豊かに成長していることを実感しています。

そのような中で今回行われる改修工事の主な内容は、昨シーズンの大雪を踏まえた「切妻屋根の軒先への融雪ヒーター」の設置、住宅2階の「サビリビング上部のロフト空間」の増設、住宅1階の「LDK廻りの造り付け家具」の製作、の3つです。

 

連日現場確認をしながら、内外部の各職人さんがこれまでの建物がもつ佇まいを崩さないようにと丁寧に細部まできめ細かい施工を心がけてもらっていることが伝わり、感動をおぼえました。

サビリビング上部の「ロフト空間」もおおよそが完成し、梯子を登って新しくできた空間を検査しながら体感させてもらいました。ここでは天窓から降り注ぐ光や表しの垂木をより身近な距離で感じることができ、これまで見たことのない視界を楽しむことができました。

各部屋へとつながる「通路」を一般的な寸法よりも余分に設けた2階住宅部の「サブリビング」に新たに「ロフト空間」が加わったことで、建主さん家族がこれまで以上にワクワクしながら心地良く過ごしてもらえることが今から楽しみです。